この記事ではSPIフラッシュからFreeDOSを起動する方法について説明します。
SPI フラッシュとはなんでしょう?
SPI：Serial Peripheral Interface（SPI）は、主に組込みシステムでの短距離通信に使用される同期シリアル通信インターフェイス仕様です。
SPI busは、単一のマスターデバイスと1つ以上のスレーブデバイスで動作できます。 主なアプリケーションにはセキュア・デジタルカードや液晶ディスプレイが含まれます。
SPI フラッシュ はSPI通信を使用するフラッシュです。 フラッシュメモリの2つの主なタイプはNORフラッシュとNANDフラッシュです。
NORベースのフラッシュは消去時間と書き込み時間が長いですが、完全なアドレスバスとデータバスを提供し、任意のメモリ位置へのランダムアクセスが可能です。
これによりコンピューターのBIOSやセットトップボックスのファームウェアなど、ほとんど更新する必要のないプログラムコードを格納するために使用される古い読み取り専用メモリ（ROM）チップの適切な代替品になります。
インストールを開始する前に、デバイスにFreeDOSがインストールされていることを確認してください。
ターゲット・デバイス:
このセクションでは VDX2-6554 (4MB SPI Flash, NOR Flash) をターゲット・デバイスとして使用します。
SPIフラッシュからFreeDOSを起動するBIOS設定:
Delete、またはDELを押してBIOSメニューに入ります。
- Boot ➔ Boot Settings Configuration ➔ Virtual Flash Floppy ➔ OnBoard
* BIOSバージョン違いによってオプションが異なるかもしれません。OnBoard, External、またはEnableを選択して機能を有効にします。
F10を押して設定を保存します。これでSPIフラッシュからFreeDOSが起動可能になります。
結果:
上記の手順の後、フロッピーディスクAとしてSPIフラッシュからFreeDOSが起動します。
参照:
vdx2-6554の主な機能:
- DM&P SoC Vortex86DX2- 800Hz
- 512MB / 1GB DDR3 オンボード
- 4S / 2U / VGA / LCD / LVDS / LAN / LPT / SPI / Audio / 16GPIO / SATA
- 動作温度範囲: -20 ~ +70°C / -40 ~ +85°C (オプション)