EtherCAT (Ethernet for Control Automation Technology) – 解説とVDX3-6755でのデモ

ehtercat_img0.jpg

EtherCATは高性能、低コスト、使いやすく、柔軟なトポロジを備えたオープンソースの産業用Ethernet技術です。2003年に導入され2007年から国際標準となっています。EtherCATテクノロジーグループはEtherCATを推進しており、その継続的な開発に責任を持っています。

EtherCAT Transmission規格を使用する利点

自動化技術におけるフィールドバスの使用の人気により、PCベースの制御システムが広く使用されるようになりました。主流のアーキテクチャは主に従来のソリューションとEtherCATソリューションに分けられます。

  • 従来のソリューション: 従来のソリューションでは階層型制御システムを使用します。これは通常、実際の制御タスク、フィールドバスシステム、I / Oシステムのローカル拡張バス、または周辺機器用の単純なローカルデバイスなど、サイクルシステムの複数の補助システムで構成されます。 例えばISAバスは自動化の分野で40年以上使用されいます。8 MHzの伝送速度、多種のソフトウェアソースコード機能、様々なアナログおよびデジタル出力へのアクセスなど複数のプロセスを実行できるため広く使用されています。

  • EtherCAT EtherCATソリューションは自動化関連のアプリケーションでの普及が近年進んでいます。マスターデバイスとスレーブデバイス間の接続はネットワークケーブルのみで行うことができ、EtherCATデバイスはインストールの速さ、シンプルな配線、それらによる労力の削減により他の産業用通信規格から際立っています。 Ethernet自体はこれまでと同レベルの技術の進歩を示しており、フィールドバスシステムを一般的に使用するアプリケーションタイプではシステムに優れたリアルタイム機能を持つこと、小さなデータ通信に適応するできること、そして経済的である必要がありました。EtherCATはこれらのリアルタイム自動化技術、テストと測定、その他のさまざまなアプリケーションの要件を満たしています。
ethercat_img7.jpg

VDX3-6755をマスターデバイスとして使用したモーター制御とデータ転送

このデモアプリケーションではVDX3-6755をEtherCATマスターハードウェアデバイスとして使用します。モデルを回転させるモーター制御アプリケーションを実行するスレーブデバイスをEthernet接続で制御できます。回転データは同時に画面に表示されリアルタイムのデータ転送を示します。ここではVDX3-6755はEC-Masterソフトウェアを実行しDOSを使用しています。

デモのダイアグラム
ethercat_img5.jpg

ethercat_img8.jpg
*もしデモにご興味がございましたら info@icop.co.jp までお問い合わせください。

ビデオ:EtherCATソリューション・デモ VDX3-6755

vdx3_6755
VDX3-6755の機能:
  • DM&P SoC Vortex86DX3- 1GHz
  • 1GB / 2GB DDR3 オンボード
  • 4S / 2U / VGA / LCD / LVDS / LAN / LPT / Audio / 16GPIO / SATA
  • Operation Temperature: -20 ~ +70°C / -40 ~ +85°C (オプション)
  • Isolated RS232 / 485
  • オプション: Isolated CANbus